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小Lママpakeの日常生活&上海の思い出 (2006/08~2008/05)


by pake_93
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上海城市雕塑藝術中心

「ロダン展」を見てきました。
場所は開館一年の上海城市雕塑芸術中心。
工場跡地を利用した建物です。

実は、この場所はとある記事を読んで以来
前々から行ってみたかった場所でした。
その場所でロダン展が開かれるというので是非とも行きたかったのです。



【わかるかも中国人】(9)
革命戦士からポップアートへ
上海が彫刻で埋め尽くされる日、人民は「くすくす笑う」


芸術センターは、上海市都市計画局の指導のもと、彫塑作品の展示と創作教育のために作られた公共施設である。1950年代築の国営鉄鋼工場跡を改装した巨大な建造物内には、かつて鉄鋼を冷却したプールや機器類も一部残っており、起伏に富んだドラマチックな空間を展示スペースとして転用している。吹き抜けの天井の高い館内に、無数の彫刻作品が置かれている。

 成り立ちは工業跡地を利用した「莫干山路50号」に似ているが、規模がまったく違う。2万平方メートルもの敷地内に5千平方メートル以上の展示面積だという。オープン後も建設は続けられており、芸術センターの周辺は飲食店など商業施設としても使われる予定だ。


上海城市雕塑藝術中心_c0090374_13485168.jpg

路地を曲がると、今までのローカルな町並みとは別世界の空間が広がります。
周りの展示場などはまだまだ工事中ですが
完成すればかなりの規模のものになるはずです。

今まで中国ではこういった外と建物が一体となったような
美術館などは無かったので
こういったものを一般の人が楽しむことができるようになったんだと
時代の流れを感じました。
以前なら建物だけは立派だったり奇抜なデザインだったでしょうが
建物を囲む周りの空間までは考える余地が無かったように感じます。
それだけ色々な余裕が出てきたということでしょう。

さて、「ロダン展」(罗丹雕塑艺术展)ですが
入場券は一般20元、学生は5元です。
同時に開催されていた
中国人カメラマンの写真展(周诗元摄影作品展)の券も一緒についてきます。
こちらはカメラの露出時間を長くして
光の残像を撮影したものでした。
フィルターか何か使ってコントラストを強く表現したり…などしていたようですが
私はカメラ撮影は素人なのでよく分かりません。
似たり寄ったりな作品が多かったから、途中で飽きちゃった(爆)
旦那が一緒にいたら、色々ウンチクを語ってくれたんでしょうが…。
(うちの旦那は元プロカメラマン←ただしプロといっても色々分野があるからね)

上海城市雕塑藝術中心_c0090374_13492957.jpg

会場内はフラッシュや作品に触れるのは禁止でしたが
撮影は大丈夫だったので
皆さん写真を撮りまくっていました。
でも会場内は暗いから、フラッシュたかないと手触れを起こすんだよね。

ロダンの作品ですが、
超有名な「考える人」(思想者)や
バルザック像(巴尔扎克)、青銅時代(青铜时代)、接吻(吻)、
ピエール・ド・ヴィッサン(皮埃尔·维桑)などの彫刻、
デッサン画などが展示されていました。
またロダンの生涯を紹介する映像なども見ることが出来ました。
オーギュスト・ロダンって…、優柔不断で浮気性だったんだ…(爆)

ところで…、「考える人」って小さいんですね。
もっと大きな作品かと思ってた。
ここでは小さなブロンズ像と大きな石膏像が展示されています。

結構学生さんのような若い人たちが見に来ていていました。
「日本人なのになんで中国語が分かるの?」と聞かれましたが
この質問、何という答えを望んでいるのか毎回悩みます。
「勉強したから」としか言いようないじゃん。
「上海で働いているの?」と聞かれて
「私たちの主人が上海で働いているんだよ。」と答えましたが
我々駐在員家族って、結構説明が難しい立場です。
ここにいる理由ってかなり受動的だし、
「留学生」とか「ここで働いている」みたいに一言で説明できないもんなー。

見学者の中には作品前で記念撮影する人たち(これは韓国人グループだった)
やたらと一つの作品を色んな角度から撮っている人といました。
あの撮り方はかなりマニアックだったので美術系の学生さんだったのかも。
だって「イブ」(夏娃)の背中の筋肉ばっかり撮ってるんだよ。
中にはフラッシュ禁止にも関わらず、フラッシュ使いまくっている人もいて
でも監視員も何も注意せず…。
でもそれはガラスケースに入っている作品だったので
多分フラッシュが反射して中の作品はあまり撮れていないんじゃないかと思います。

小さなものはガラスケースに入っているものが多かったのですが
中~大作品はそのまま置かれていました。
監視員もあまりいないし、ロープなどで近づけないようなっているわけでもないのですが
見たところ、作品に触れる人はいなかったようでした。
ある程度、こういうところに来る人たちは限られているとはいえ
ちゃんとした良識を持った人がやはり増えているのだと感じます。


ロダンのほうの展示場のほかにも
写真展の奥のほうには常設の作品が展示されていました。
展示されているのかただ単に置かれているのかよく分からない状態だったんですが。
かなりポップな作品もありましたよ。
…こういうのも芸術なんだ…というような…。
貸しオフィスなども設けられていました。まだまだ空きが多かったです。

ロダンの会場が多分一番メインの会場で工場を再利用したもの、
そのほかは新しく建てたようで
シンナーの臭いが結構きつかったです。
まだまだ建設中の展示場もあるのでしばらくはシンナーの臭いがするかもしれません。


子供がやっと少し手が離れて
自分の趣味の時間が持てるようになったところなので
こういった手軽に楽しめるものは嬉しいです。
気分転換になりますよ。

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上海城市雕塑艺术中心
(淮海西路570号)
911・72・138「左家宅」バス停傍
地下鉄3・4号線「虹橋路」駅から徒歩5分

罗丹雕塑艺术展
入場料:一般20元、パンフレット付き入場券120元、学生5元
会期:2006年11月11日~2007年2月25日
月曜日休館、火~日:10:00~16:00
by pake_93 | 2007-02-04 18:24 | 上海遊び場・ブラブラガイド