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小Lママpakeの日常生活&上海の思い出 (2006/08~2008/05)


by pake_93
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上海鐵路博物館

男の子は、電車・飛行機の類が好きです。
我が家の一人息子小Lも例に漏れず、そういった類が大好きです。

以前、「電車の博物館に行きたい」とリクエストされたものの行けませんでしたが
今度こそ行ってきました。

場所は旧上海北駅跡地にある「上海鉄路博物館」。
上海鉄路局の隣にあります。
建物も1909年に建てられた旧上海北駅を少し縮小して再現したものです。
上海鐵路博物館_c0090374_3443988.jpg

2004年8月に鉄路局発足55周年記念として建設、
しばらくは一般開放されていなかったようです。




建物前の広場には蒸気機関車2輌と客車が展示されています。

KD7-641蒸気機関車
上海鐵路博物館_c0090374_3431065.jpg
1946年にアメリカで製造。もともと第二次世界大戦の同盟国支援のために160輌が製造されたが、すでに戦争が終結していたため、1947年、UNRRA(連合国救済復興機関)により戦後の中国の経済復興の救援物資として無償で贈られ、上海や広州の鉄路局に配属された。この機関車に使われている多くの部品を基に50年代、中国独自での機関車製造や改造時の部品作りが行われた。同型機関車は1987年まで中国で活躍、その後多くはスクラップ処分され、これは残った4輌のうちの1輌、杭州で整備され鉄路博物館に収められた。残りの3輌は上海歴史博物館、北京と大同の博物館にそれぞれ収められている。

客車
上海鐵路博物館_c0090374_2322578.jpg
南京の中華民国政府が1930年代にアメリカに発注し製造したもの。政府要人のための高級専用客車で、車内には寝室、浴室、応接室、事務室、会議室があり、内装も豪華、室内照明の台は銀製、応接室には木製の応接セットが備えられていて、椅子のシートと背もたれは牛革張りだったそうだ。


SN26機関車
上海鐵路博物館_c0090374_2561138.jpg
アメリカ1928年製の600mm軌間の狭軌のテンダー機関車。全長34kmの雲南省鶏个線(鶏街-个旧間)で1991年まで使用され、2000年8月に上海に運ばれてきた中国に現存する状態の良い3台のうちの1台。鶏个線はベトナム国境付近の个旧―碧色寨―石屏間を走っていた个碧石鉄路の一部、この鉄道は1903年イギリス・フランスによる鉄道敷設・鉱山採掘阻止目的で雲南省の錫鉱業業者、商工業者らが資金を集め設立した滇蜀铁路公司が建設した当時中国唯一の民営鉄道(解放後は中国国鉄の路線となる)。


館内に入ります。
博物館として開放されているのは1階部分のみ。
1時間あれな充分見て回れる広さですが、
新しいだけあってトイレ等もきれいです。

入り口入ってすぐに注意書きの看板があり
撮影は禁止となっていたのですが、
入り口にたむろしている職員の人に「撮影禁止なの?」と聞いたところ
「君たちは丁度良いときに来た。写真撮るんだったら、そのときは目をつぶっているよ。」
と答えてくれました。

その後も色々話しかけられたり、
列車のシュミレーションが始まるよ、と声をかけてくれたり
とっても愛想の良いフレンドリーな人たちでした。
小Lも最後帰るときには、皆にバイバイしてたし。

展示物は、華東地区における鉄道の歴史資料や
著名人の鉄道関連の資料(毛沢東、周恩来、金正日が鉄道に乗ったときの写真とか)、
日本軍に爆破された駅の写真、
上海南駅や鉄道模型、
鉄道車両渡船(渡船内に線路を敷き貨車ごと船に載せ運搬する連絡船)の
模型やパソコンでのシュミレーションなどのがありました。

中でも一番の目玉はシュミレーション「跨越」号。
「東風11G」型機関車そっくりに作られた運転席からは
上海→蘇州の風景を眺めることが出来ます。
運転席にいるおじさんが色々説明しながら運転します。
子供だと膝に座らせてくれて、レーバーやボタンの操作をさせてくれます。
小Lもおじさんの膝の上で説明を受けながら(カタコトの英語とボディランゲージ)
運転をさせてもらいました。
なかなかユーモアもあって、小さな子供に話しかけられても
「ここの座席は普通の列車よりも高いんだよ!なんたって運転席だからね」
「何故、蘇州までかって?あんまり遠くまで行くと上海に戻るときのタクシー代が高いし
列車の中で泊まらなきゃならないだろう?」
などと小さな男の子に話していました。

この上海→蘇州の旅の映像もかなり短く端折られていましたが
線路脇で工事をする人たちや
線路を横切ろうとしていたり、線路脇を歩道として歩いている人たちも映っていて
中国らしくて、なかなか楽しかったです。

実はこのシュミレーション、一度目は他の子がさせてもらっていたので
小Lはとても羨ましかったらしく、
「おじさんの説明、聞き取れないじゃん」と言っても聞かず
次はさせてもらえるようにずっと館内(狭いです 汗)で待っていました。
でも二度目も少し遅れてしまって、ひざにはすでに別の子が…。
おじさんはべそをかいていた小Lもひざに乗せてくれたので大喜び。
終わってから「僕、3回目もやる!」と宣言し
「まだ帰りたくない!」と言うのを、無理矢理引っ張って外に出ました。
だって、館内、本当に狭くて、もう時間つぶし出来ないと思ったんだもん。

狭いながらも、とても楽しい博物館でした。
汽車マニアのお子さんがいらっしゃる方は是非!

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上海铁路博物馆
闸北区天目东路200号(×山西北路)
上海铁路局隣
電話:51221575、51221130
地下鉄3・4号線「宝山路」駅下車

チケット10元、大人一人につき子供一人まで無料
開館日:火・水・木・金・土曜日の9時~11時、14時~16時

シュミレーション実演:
9:30、10:15、11:00、14:30、15:15、16:00
by pake_93 | 2007-03-10 03:37 | 上海遊び場・ブラブラガイド