哈尔滨所感
2008年 02月 26日
○温暖化?
私がハルビンに来たのは二回目、前回は15年前の冬でした。
同じ東北地区である大連から来たというのに、ハルビンの寒さは格別でした。
靴下も二枚履いていたし、スボン下、防寒肌着と準備は万端のはずだったのに
昼間でもじっと同じ箇所に立っているだけで足元、特に脚の指先から冷えてきます。
おかげで止まっているときには常に足踏みをして
なるべく地面に足をつける時間を短くしていました。
口元にマフラーを巻いていたが、息をするとその水蒸気が凍って
たちまちマフラーの周りに霜がつきます。
夜の冰燈見学は、きれいだったし楽しみだったけど、かなりの寒さ。
多分、零下30度くらいあったんだと思います。
そんな記憶があるから今回のハルビン行きも寒さ対策は完全でした。
が、行く前にハルビンの天気予報を見て「あれ?」、
昼間で零下6度ほど、夜でも零下20度くらい…。
寒くないじゃん。
そして実際に行ったハルビンは…
やっぱり寒くありませんでした。
私が昔に比べ、寒がりでなくなったせいもあります。
でも15年前は昼間でも鼻の中が凍る感覚がしていたのが
今回は氷祭りを見に行った夜だけしかその感覚はなし。
足元だって足踏みしなくても全然平気。
昼間なんてマフラーも耳あてつきの帽子もなくても平気。
身体を動かせば、暑くなってダウンを脱がないと気持ち悪いような状態。
やっぱり確実に昔より暖かい!
…てなことで、検索してみたら、やっぱりそう。
“冰雕流汗” 哈尔滨冰雪节受到气候变暖威胁
温暖化が氷解かす 彫刻フェスタに打撃-専門家
15年前の記憶が印象深かったので、今のハルビンの暖かさに驚きました。
地球温暖化ってこんなにも進んでいたのかと改めて思いました。
確かに、関東なんかでも昔は朝霜柱が立っていたりしたものですが
今は全然ありません。
ハルビンの氷祭りも、そのうち開催できなくなる日がくるのでしょうか。
私は寒さ対策でタートルネックのシャツを着ていたら
首にあせもができました…。
タートルネック、首が気持ち悪くて得意じゃないのよ…。
(↑冬でも首元が開いている服を着ている女)
************************************************
○石炭
空港から民航バスに乗り、街中まで出ました。
途中で見た哈站(ハルビン駅)は昔と変わりない姿。
でも気になることが一つ。
えらく街中が薄汚れていないか?
東北地区では冬の暖房は主に石炭です。
古いアパートだと、上に煙突がついていて、煙を出しています。
石炭を使えば、当然、煤が出る。
そして、建物も氷も雪も、薄黒ーくなるというわけ。
前回は同じく石炭をよく使う大連から来たからか
この薄汚れ方に気がつきませんでした。
でも今回は石炭を使わない上海から。
上海の空気は汚い汚いと思っていたけど、
ここの空気は更に汚れて、淀んでいる気がする。
大連はまだ海風が吹いているから、煤もある程度は吹き飛ばされるけど
ハルビンは内陸で風もあまりなく、
冬の間の煤がずーっと貯まり続けている状態。
きっと日本から来ると、もっと色んな違いが目に付くのかも。
************************************************
○交通機関
「ハルビンのタクシーは値段交渉、しかも客を相乗りさせる。」
と事前に読んだガイドブックに書いていました。
相乗りは昔の中国のタクシーではたまにあることでしたが最近は聞かないし
知らない土地で距離感が全くつかめない状態で値段交渉…、やだなぁ。
…というわけで極力タクシーを使わずに…と思っていたのですが
氷祭りは夜で、終バスはとっくになくて、ホテルは遠い…。
仕方なくタクシーをつかまえました。
始めに値段を聞くと「70元」、
「えー高いよ。」というと
「正月だからね。その代わり他の客は相乗りさせず、真っ直ぐホテルに行くから。」
と言うし、実際周りでは近すぎて乗車拒否されている人などもいる状態。
乗った後に
「メーター使ったらいくらくらいなの?」と聞くと「60元いかないくらいじゃないかな。」との返事。
(多分、実際にメーター使えば50元いかないくらいの距離だったと思う)
途中、同僚の人と無線で
「客引きはしないって約束しちゃったんだよ。もうすぐそっちに行くから」などと話していました。
短い距離だとメーターで行ってくれたタクシーもありました。
どんなタクシーに当たるかは運次第。
上海よりタクシー代が高いので、なんだか余計タクシーに乗るのが億劫になりました。
てなわけでホテルから中心部に行くときはバスに乗っていきました。
(基本的にどんな土地でも公共交通機関を使う)
ちゃんと暖房付き。
暖房の上も座席代わりに座ることができます。
昔のハルビンのバスって、
暖房はないし、隙間風は入り込むしで
外と温度の差が無いんじゃないの?というバスでしたが
さすがに15年も経つと、暖房くらい付いてバスも快適になるのねぇ…
と思っていたら、横を追い越したバスの窓ガラス、
内側に霜が張っていて乗客が爪で落書きしていました。
暖房なしバスはまだまだある。しかも窓に霜が張るほど中は寒いらしい。
***************************************************
○零下の世界
温暖化とはいうものの、やっぱり基本は零下のハルビン。
アイスキャンデーだって冷凍庫に入れないで
台の上に並べて売っています。
ウエットティッシュだってちょっと振っていればこの通り。
たちまち凍って、風になびかないパリッとしたティッシュに早変わり。
後ろの橋は太陽島の太阳桥です。
雪の彫刻見た後、タクシー使うのが嫌だったので川を渡ろうと歩いている途中。
*********************************************
○臨時スキー場
氷祭りの有名なハルビンは、町のあちこちに氷の彫刻があります。
そして、ちょっとした小山があればすぐにスキー場になります。
でも路線バスから見かけたのは
竹の足場で作った斜面のスキー場。
それも思いっきり街中、道路わき。
ちゃんと一人乗りリフトまで併設されてんの。
やるな、ハルビン。
*********************************************
○東北人
私は基本的には東北人は好きです。
情に厚いし、素朴なとこなんかが。
上海人が東北人のことをあまりよくは思っていないのも知っています。
粗雑で乱暴なイメージがあるよう。
まぁ、大抵の上海人は、東北人をそれほどよく知っているわけじゃないし。
逆に私は、上海人の小ズルイとことかあまりよく思っていない部分もあります。
でも、久々の東北で思ったこと。
上海人ってやっぱり都会人だぁ…。
東北人はある意味、とっても無邪気なんだけど
大人気ないというか、田舎者が多いというか…。
子供のようにはしゃいで、他の人のことはお構いなしというか…。
(それが相手が子供であっても)
ただ単に私が上海に慣れてきただけかもしれないけど
上海人って、中国の他地方の人に比べると
格段に国際意識を持っているんだな、と見直しました。
可爱的上海人だわ…。
(でも、東北人も好きよ。)
************************************************
○松花江の上にて
氷が所々、黄色く色づいているのはまだ分かる。
トイレ、近くにないしね。
寒いと我慢できなくなるし、
男性や子供だとその辺で~とも考えちゃうのかも。
でも、巻き○ソがあちこちあるのは何故?
サイズからいっても、あきらかに人間、しかも大人。
見通しの良い川の上、
周りに遮るものは何もない。
何故、ここで?
春の雪解け時期には、この川、色んなものが浮いてるんだろうな…。
**************************************************
○マトリョーシカ
ロシア風情が売りのハルビン、
ロシア商品のお土産屋もいっぱい。
色んなマトリョーシカ(套娃)が並べられています。
店員さんお薦め10体セットのマトリョーシカ、
外側から開いて次々に出していくと…
「ねぇ、上下が合ってないよ。数も足りないし、これ中身違うヤツのじゃないの?」
慌てる店員。
どうやら、前来た客がバラバラにして適当に戻したよう。
中身と外の人形の柄も違うし。
他のを確かめて、ちゃんと10体揃っているのを購入。
一番小さいのは高さ5mmほどなので無くなりそうで出せない。
でも、あの中身のほうの柄のマトリョーシカ、
棚に無かったということは、
誰かが外と中の違うやつを買っちゃったってことよね…。
子供の選んだマトリョーシカは「夜光塗料」使用。
夜は顔が光るんだよ~。
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○老房子
洋風建築のあちこち残るハルビン。
大連の日本人が残した家は壁が薄くて寒いと中国人が言っていたけど
ロシア人の家なら、寒さ対策はばっちりそう。
思わず中に入って、見てみたくなった建物。
螳螂拳武术馆
奥の雑多なものに囲まれた「武術館」の看板がなんとも味があります。
私がハルビンに来たのは二回目、前回は15年前の冬でした。
同じ東北地区である大連から来たというのに、ハルビンの寒さは格別でした。
靴下も二枚履いていたし、スボン下、防寒肌着と準備は万端のはずだったのに
昼間でもじっと同じ箇所に立っているだけで足元、特に脚の指先から冷えてきます。
おかげで止まっているときには常に足踏みをして
なるべく地面に足をつける時間を短くしていました。
口元にマフラーを巻いていたが、息をするとその水蒸気が凍って
たちまちマフラーの周りに霜がつきます。
夜の冰燈見学は、きれいだったし楽しみだったけど、かなりの寒さ。
多分、零下30度くらいあったんだと思います。
そんな記憶があるから今回のハルビン行きも寒さ対策は完全でした。
が、行く前にハルビンの天気予報を見て「あれ?」、
昼間で零下6度ほど、夜でも零下20度くらい…。
寒くないじゃん。
そして実際に行ったハルビンは…
やっぱり寒くありませんでした。
私が昔に比べ、寒がりでなくなったせいもあります。
でも15年前は昼間でも鼻の中が凍る感覚がしていたのが
今回は氷祭りを見に行った夜だけしかその感覚はなし。
足元だって足踏みしなくても全然平気。
昼間なんてマフラーも耳あてつきの帽子もなくても平気。
身体を動かせば、暑くなってダウンを脱がないと気持ち悪いような状態。
やっぱり確実に昔より暖かい!
…てなことで、検索してみたら、やっぱりそう。
“冰雕流汗” 哈尔滨冰雪节受到气候变暖威胁
温暖化が氷解かす 彫刻フェスタに打撃-専門家
15年前の記憶が印象深かったので、今のハルビンの暖かさに驚きました。
地球温暖化ってこんなにも進んでいたのかと改めて思いました。
確かに、関東なんかでも昔は朝霜柱が立っていたりしたものですが
今は全然ありません。
ハルビンの氷祭りも、そのうち開催できなくなる日がくるのでしょうか。
私は寒さ対策でタートルネックのシャツを着ていたら
首にあせもができました…。
タートルネック、首が気持ち悪くて得意じゃないのよ…。
(↑冬でも首元が開いている服を着ている女)
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○石炭
空港から民航バスに乗り、街中まで出ました。
途中で見た哈站(ハルビン駅)は昔と変わりない姿。
でも気になることが一つ。
えらく街中が薄汚れていないか?
東北地区では冬の暖房は主に石炭です。
古いアパートだと、上に煙突がついていて、煙を出しています。
石炭を使えば、当然、煤が出る。
そして、建物も氷も雪も、薄黒ーくなるというわけ。
前回は同じく石炭をよく使う大連から来たからか
この薄汚れ方に気がつきませんでした。
でも今回は石炭を使わない上海から。
上海の空気は汚い汚いと思っていたけど、
ここの空気は更に汚れて、淀んでいる気がする。
大連はまだ海風が吹いているから、煤もある程度は吹き飛ばされるけど
ハルビンは内陸で風もあまりなく、
冬の間の煤がずーっと貯まり続けている状態。
きっと日本から来ると、もっと色んな違いが目に付くのかも。
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○交通機関
「ハルビンのタクシーは値段交渉、しかも客を相乗りさせる。」
と事前に読んだガイドブックに書いていました。
相乗りは昔の中国のタクシーではたまにあることでしたが最近は聞かないし
知らない土地で距離感が全くつかめない状態で値段交渉…、やだなぁ。
…というわけで極力タクシーを使わずに…と思っていたのですが
氷祭りは夜で、終バスはとっくになくて、ホテルは遠い…。
仕方なくタクシーをつかまえました。
始めに値段を聞くと「70元」、
「えー高いよ。」というと
「正月だからね。その代わり他の客は相乗りさせず、真っ直ぐホテルに行くから。」
と言うし、実際周りでは近すぎて乗車拒否されている人などもいる状態。
乗った後に
「メーター使ったらいくらくらいなの?」と聞くと「60元いかないくらいじゃないかな。」との返事。
(多分、実際にメーター使えば50元いかないくらいの距離だったと思う)
途中、同僚の人と無線で
「客引きはしないって約束しちゃったんだよ。もうすぐそっちに行くから」などと話していました。
短い距離だとメーターで行ってくれたタクシーもありました。
どんなタクシーに当たるかは運次第。
上海よりタクシー代が高いので、なんだか余計タクシーに乗るのが億劫になりました。
てなわけでホテルから中心部に行くときはバスに乗っていきました。
(基本的にどんな土地でも公共交通機関を使う)
ちゃんと暖房付き。
暖房の上も座席代わりに座ることができます。
昔のハルビンのバスって、
暖房はないし、隙間風は入り込むしで
外と温度の差が無いんじゃないの?というバスでしたが
さすがに15年も経つと、暖房くらい付いてバスも快適になるのねぇ…
と思っていたら、横を追い越したバスの窓ガラス、
内側に霜が張っていて乗客が爪で落書きしていました。
暖房なしバスはまだまだある。しかも窓に霜が張るほど中は寒いらしい。
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○零下の世界
温暖化とはいうものの、やっぱり基本は零下のハルビン。
アイスキャンデーだって冷凍庫に入れないで
台の上に並べて売っています。
ウエットティッシュだってちょっと振っていればこの通り。
たちまち凍って、風になびかないパリッとしたティッシュに早変わり。
後ろの橋は太陽島の太阳桥です。
雪の彫刻見た後、タクシー使うのが嫌だったので川を渡ろうと歩いている途中。
*********************************************
○臨時スキー場
氷祭りの有名なハルビンは、町のあちこちに氷の彫刻があります。
そして、ちょっとした小山があればすぐにスキー場になります。
でも路線バスから見かけたのは
竹の足場で作った斜面のスキー場。
それも思いっきり街中、道路わき。
ちゃんと一人乗りリフトまで併設されてんの。
やるな、ハルビン。
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○東北人
私は基本的には東北人は好きです。
情に厚いし、素朴なとこなんかが。
上海人が東北人のことをあまりよくは思っていないのも知っています。
粗雑で乱暴なイメージがあるよう。
まぁ、大抵の上海人は、東北人をそれほどよく知っているわけじゃないし。
逆に私は、上海人の小ズルイとことかあまりよく思っていない部分もあります。
でも、久々の東北で思ったこと。
上海人ってやっぱり都会人だぁ…。
東北人はある意味、とっても無邪気なんだけど
大人気ないというか、田舎者が多いというか…。
子供のようにはしゃいで、他の人のことはお構いなしというか…。
(それが相手が子供であっても)
ただ単に私が上海に慣れてきただけかもしれないけど
上海人って、中国の他地方の人に比べると
格段に国際意識を持っているんだな、と見直しました。
可爱的上海人だわ…。
(でも、東北人も好きよ。)
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○松花江の上にて
氷が所々、黄色く色づいているのはまだ分かる。
トイレ、近くにないしね。
寒いと我慢できなくなるし、
男性や子供だとその辺で~とも考えちゃうのかも。
でも、巻き○ソがあちこちあるのは何故?
サイズからいっても、あきらかに人間、しかも大人。
見通しの良い川の上、
周りに遮るものは何もない。
何故、ここで?
春の雪解け時期には、この川、色んなものが浮いてるんだろうな…。
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○マトリョーシカ
ロシア風情が売りのハルビン、
ロシア商品のお土産屋もいっぱい。
色んなマトリョーシカ(套娃)が並べられています。
店員さんお薦め10体セットのマトリョーシカ、
外側から開いて次々に出していくと…
「ねぇ、上下が合ってないよ。数も足りないし、これ中身違うヤツのじゃないの?」
慌てる店員。
どうやら、前来た客がバラバラにして適当に戻したよう。
中身と外の人形の柄も違うし。
他のを確かめて、ちゃんと10体揃っているのを購入。
一番小さいのは高さ5mmほどなので無くなりそうで出せない。
でも、あの中身のほうの柄のマトリョーシカ、
棚に無かったということは、
誰かが外と中の違うやつを買っちゃったってことよね…。
子供の選んだマトリョーシカは「夜光塗料」使用。
夜は顔が光るんだよ~。
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○老房子
洋風建築のあちこち残るハルビン。
大連の日本人が残した家は壁が薄くて寒いと中国人が言っていたけど
ロシア人の家なら、寒さ対策はばっちりそう。
思わず中に入って、見てみたくなった建物。
螳螂拳武术馆
奥の雑多なものに囲まれた「武術館」の看板がなんとも味があります。
by pake_93
| 2008-02-26 03:00
| 旅行記