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小Lママpakeの日常生活&上海の思い出 (2006/08~2008/05)


by pake_93
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体验《中国铁道大纪行》!-上海至柳园乘软卧-

中国で寝台車に乗るのは結婚前以来なので12年ぶりくらいでしょうか。
以前は出発地でないと列車は席を確保するのが難しかったため
万が一を考え、かなり余裕を持った応用の利く日程で旅の計画を立てていました。
オンライン化の進んだ今は、
10日前に上海でも別の地域発の列車の切符が簡単に買えるようになり
昔の切符を買うのに苦労した経験のある身としてはありがたい限りです。

体验《中国铁道大纪行》!-上海至柳园乘软卧-_c0090374_2355391.jpg
今回乗る軟臥は上下の寝台が二つ向かい合わせにある
4人部屋のコンパートメントです。
ベット幅は約70cm、寝台も比較的柔らかく、
枕元には夜間灯もあり、室内灯も自分達で操作できます。
(軟臥以外は、時間になると消灯となる)
個室は中から鍵をかけられ、メインキーは担当の列車員が持っています。
誰と相室か分からないので、その点は心配なんですけどね。
(おじさん二人組みとの相室なんかちょっとヤダ)
ただそれなりの客層が乗るので、その点は安心かな。
テーブル下にはコンセントもあり、携帯の充電も出来ました。

トイレは洋式でトイレットペーパーや使い捨て便座シートも準備されていますし、
(品質はあまりよくないが、あるだけでもまし)
掃除も比較的頻繁にしてくれます。
軟臥→硬臥→硬座の順にトイレのランクが下がり
使う人のマナーも低くなるので、
長時間の場合は最低でも硬臥以上でないと耐えられなくなります。
(硬座は寝台なしの直角椅子なので、その点でも長時間は辛い)
33時間だったので、やはり安心してトイレを使えそうな軟臥にしました。
この特快のトイレは航空機のトイレのようにシュッと中に吸い込まれるタイプ。
昔は汚物垂れ流しだったから、
停車中や駅付近ではトイレ使用禁止(鍵を閉められる)だったのにねぇと
中国の列車のトイレの進化に驚いてたら、快速は昔のままの垂れ流しだったので
ちょっとがっかりしました。
体验《中国铁道大纪行》!-上海至柳园乘软卧-_c0090374_23521264.jpg
上海駅から乗りますが、軟臥なので、软座候车室(軟座・軟臥用待合室)で列車を待ちます。
30分前にはアナウンスがあり、改札が始まります。
軟座待合室の場合はエスカレーター下のお姉さんが改札員です。
改札が始まったら、指定されたホームへ向かいます。
途中から硬臥や硬座の人たちと一緒になり、ホームで待つ列車に乗り込みます。
切符に書かれた車両に行き、乗り口にいる列車員に切符を渡し
体验《中国铁道大纪行》!-上海至柳园乘软卧-_c0090374_23532993.jpg代わりにプラスチックで出来たカード(换票证)を受け取ります。
これが列車に乗っている間の切符代わりです。
カードには座席番号が書かれていますので、大切に保管しましょう。
列車員は受け取った切符から乗客の降車駅を確認し、
降車駅が近づくと乗客に知らせてくれますので、
そのときにプラスチックのカードと切符を交換します。

軟臥では身分証明書の確認もあります。
硬臥ではなかったんですけどね。乗客が多いからかもしれません。

私個人の考えですが、長距離列車に乗る場合のポイントは
「食べ物の確保」と「暇つぶし」だと思っています。

暇つぶしグッズ:
自分用には本、子供用にトランプと折り紙、他おもちゃ類を準備させました。
トランプと折り紙は大活躍。
トランプの遊び
(それも二人で楽しめるもの。大富豪やっても相手のカードが全て分かっちゃう)と
折り紙の折り方をあまり覚えていなかったので、何度もおなじものをやりましたが…。
自分の本は…読みたかったんですけどね、子供の相手で読む暇があまりありませんでした。
本当は窓の外の風景をぼーっと眺めるのも好きだし、うたた寝も好きですが
「お母さーん」と呼ばれ、相手をさせられたので…。 
こういうとき兄弟いると子供同士で遊んでくれるから楽よね…。

食べ物の確保:
寝台車はしょっちゅう車内販売があります。
が、軟臥はコンパートメントなため、ドアを閉めてしまうと外の様子が分からない。
お弁当やおつまみ、カップラーメンを売りに来ても、
気付かなかったり、はるか先に行ってたり…。
そろそろだな…というときにドアを10cmほど開けとくという手もありますが、
通りかかったとき、タイミングよくドアを開けても
何を売りに来たかドアを開けるまで分からないので
「何か要るの?」と聞かれて、自分の予想と違うものを売りに来てた場合もちょっと困る。
夜発の列車なので、夜は食べてから乗り、
次の日の朝は持参したキュウリとトマト(家でしっかり洗浄済み)、ミカンを食べ
昼は食堂車で食事、夜はカップラーメンとなりました。
マイカップも持参していたので、持参したティーバックやカップスープ飲んだり。
はっきり言ってカップラーメンばかりの食事は厭きます。
キュウリやトマトなど洗えば丸かじり出来るような野菜は便利だし、さっぱりしてて良いです。
果物は果物ナイフ持参ならリンゴやスイカ、メロンなどもいけますが、
無い場合はミカン等、ナイフなしで食べられるものを。
(家でしっかり洗ってきたリンゴ丸かじりもOK)
食堂車は食事時になると案内のアナウンスがかかり、メニューも放送してくれます。
載せている食材に限りがあるので、大したメニューがあるわけではありませんが…。
町食堂並みのメニューで値段はそれなりで若干高め。
食堂車が空いてしばらくすると麺を出してくれるので、
そのアナウンスがあってから食堂車に行きました。
ウルムチ鉄路局らしく、手打ちのラグメン(ウイグル風ラーメン)で美味しかったです。 体验《中国铁道大纪行》!-上海至柳园乘软卧-_c0090374_23541393.jpg
(この列車はウルムチ行きなのでウルムチ鉄路局の管轄、
行き先、走行場所により管轄が違う)
ウイグル人の乗客も食べていました。
(…実は私は中国の白ご飯が嫌いなので、外食の場合なるべく避けます。)
大きな駅では長く停まるので、ホームの売店に食べ物などを買いに行くこともできます。
そういう乗客目当てにたくさんの販売用ワゴンが並んでますから。

私たちのコンパートメントですが、結局同室の人は乗ってこず
私たち二人だけで使うことができました。
おかげで室内で折り紙の手裏剣投げや紙飛行機飛ばしをしてかなり自由に遊べました。

列車は南京(23:37)ではすでに30分遅れ、結局最後まで遅れたままでした。
昼間は西安(翌11:52)から宝鸡(翌13:35)、天水(翌15:09)、兰州(翌18:42)と
黄土高原を通ります。
途中、窑洞(ヤオトン)という洞窟式住居をいくつも見ることが出来ました。

軟臥に乗っていた外国人は見たところ、私と息子のみ。
(駅の待合室にはバックパッカーの欧米系女性一人いましたが、別の列車だったよう)
二日目の夜に同じ軟臥の親子連れの赤ちゃんと息子が仲良くなり
息子が赤ちゃんを抱えて廊下をうろうろする間にお父さんが私たちの個室に話に来ました。
息子に聞いても「日本人」以外の答えが返ってこないしね。
(うちの息子は「何国人か?」以外の質問は全く聞き取れなかったから)
お父さんのほうは、私が話しているのを聞いたときには外国人と思わなかったらしいのだが
息子に話しかけても分からなかったので、外国人と分かったらしい。
その一家は、知り合いがいるドイツに研修に行き(経済を学びに行くと言っていた)、
そのあと一緒に商売をしようと誘われているので、
ドイツに行く前に奥さんの実家がある武威に挨拶に行くのだと言っていました。
旦那さんのほうは上海人、夫婦ともかなり若くまだ20代だと思います。
旦那さんは「大学のとき、日本語勉強しようと思ったけど、全然覚えられなかった。」と言い
「上海も不景気だから、
奥さんも大学卒業後なかなか職が見つからなかったんだ。」とのことなので
二人とも大卒、旦那さんのお姉さんは今日本に住んでいるそうです。
彼らの降りる武威(翌22:05)は次の駅だったので、途中で奥さんに呼ばれ部屋に戻りました。
体验《中国铁道大纪行》!-上海至柳园乘软卧-_c0090374_23554746.jpg
夜になり、次の日は早いので、荷物を片付けてから寝ます。
携帯の目覚ましを4:30にセットしていましたが、ほどなくして列車員が起こしに来ました。
「柳園に着くのは時刻通りなの?」と聞くとそうだと答えますが、
絶対遅れたままだろうなーと思いながらも、子供も起こして準備していたら、
案の定遅れたままでした。
5:52到着予定でしたが、30分遅れで到着。
真っ暗な中、出站口(駅出口)へ向かい、出口で駅員に切符を見せて、
駅員に切符を破って無効にしてもらい、駅の外に出ました。
by pake_93 | 2008-04-12 00:02 | 旅行記